身体表現パフォーマンス~「生」を抱く「死」~
むかしむかし
宇宙が誕生したとき
同時に「死」が誕生した。
その後地球が誕生したとき
ともに「死」も地球にやってきた。
「死」と「生」は
同じイノチをわかつ双子であったが
「死」は「生」と出逢うすべを知らずに
「生」と出逢う日を待ちわびながら
大地に横たわり何億年も待ちつづけた。
永遠に止まってしまった"とき"のごとく
「死」はずっとずっと待ち続けた。
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ある日のこと。
朽ち果てた樹が「死」に語りかけてきた。
死よ。おまえはいつまで「生」を待ち続けるのか。
そうやって永遠に
おまえは「死」として死に続けるのか。
わしを観るがよい。
こうして朽ちていきながらも
「死」のなかに「生」を分かちあっている。
だれもおまえを「生」に変えることはできない。
おまえ自身が「生」として生きると決めるとき
おまえは「生」となるのだ。
朽ち果てていく樹のことばで
「死」は知った。
「死」として誕生したとき
すでに「生」を内包していたことを。
「死」自身こそ「生」であったことを。
目醒めのときは、突然訪れた。
そうだ!
わたしこそが「生」そのものだった。
森羅万象の源「生」であったのだ。
「死」のなかで「生」が結ばれ
「生」が息を吹き返した。
祝福のなかで
「生」と抱き合う「死」。
死 は 生であり
生 は 死。
わたし は あなた。
あなた は わたし。
「死」は 永遠の「生」となった。
◆身体表現パフォーマンス&ショート・ストーリー 岡田恵(Meg*umi)
◆写真 安岡ようこ
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